天然ガス車、インドで販売急増 「脱炭素社会」支えるあの動物のふん

有料会員記事

ニューデリー=奈良部健
写真・図版
[PR]

 電気や水素で走る自動車が注目されるなか、インドでは天然ガスを燃料にする車の販売が急増している。脱炭素社会を目指す政府や自動車業界は、世界でインドに最も多くいるという、あの動物の活用にも乗り出した。(ニューデリー=奈良部健

ならべ・たけし 1982年生まれ。ニューデリー支局長。ツイッターアカウントは@narabe_takeshi

 「ガソリンの半額以下で、環境にもいい。初めて買った車から圧縮天然ガス(CNG)車だよ。次に買い替える時も、絶対に天然ガス車だね」。ニューデリーの天然ガス供給スタンドを訪れると、エンジニアのプラディープ・シャルマさん(32)は言った。

 インドでは、天然ガス車の売れ行きが伸び続けている。ガソリンと天然ガスの両方を扱っている別のスタンドでは、経営するグプタさんが「ガソリンを減らし、その代わりに天然ガスを増やしたい」と語る。

写真・図版

 コロナ禍の影響により、2019年4月から21年3月までの2年間で、インドの自動車販売台数は170万台から154万台に減った。それでも天然ガス車は11万台から17万台に増えた。

 天然ガス車のシェアは、インド最大手スズキが8割以上を占める。スズキが天然ガス車を売り始めた2010年、同社の販売台数のうち天然ガス車は1・4%に過ぎなかった。それが昨年9月末には15%まで増えている。

 特に商都ムンバイや首都ニュ…

この記事は有料会員記事です。残り2656文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【7/11〆切】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら