「ゴジラ」は沖ノ鳥島南東の海底にいた 地球最大の海底地形に命名

磯部征紀
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 日本の最南端・沖ノ鳥島の南東約600キロ。太平洋の海底に「ゴジラ」が現れた――。海底地形の名称を決める国際会議で、怪獣映画「ゴジラ」の名を冠した海底地形の名称が承認された。その名も「ゴジラメガムリオン地形区」だ。

 海上保安庁海洋情報部によると、メガムリオンとは、地殻の下にあるマントルが海底面に露出してできたドーム状の高まりのこと。大規模な縦ずれによって形成される。

 2001年に政府による大陸棚画定調査で発見されたこのメガムリオンは縦125キロ、幅55キロ。東京都の約3倍の面積がある。ゴジラの形状そのものではないが、地球最大のメガムリオンとされており、その巨大さにちなんで名付けられた。高さ1千~2500メートル程度のうねがいくつも連なっているという。

 映画「ゴジラ」は1954年に第1作が公開された。ゴジラはそれ以降、国内外で30本以上の映画に登場した世界的な大怪獣だ。第1作では、もともと海底の洞窟に潜んでいたと推測されている。第1作は体長50メートルだったが、2016年公開の「シン・ゴジラ」では118・5メートルだ。

 海保などが参加する研究グループの研究者らの間でゴジラメガムリオンと呼んでいたが、海洋科学の研究対象として国際的に共通の名称をつける必要があった。

 国際水路機関とユネスコの関係機関が共同で設置する「海底地形名小委員会」で審議された結果、登録が決まり、今月発表された。海図や論文などに使われるようになる。

 日本が名称提案するにあたり、国内の検討会で事務局を務める海保は事前に「ゴジラ」や「GODZILLA」の商標を持つ東宝の了解を得た。同社のチーフ・ゴジラ・オフィサー(CGO)を務める大田圭二・常務執行役員は「地球史上最強の『ゴジラ』の名を冠して頂けたことを大変光栄に思います。ゴジラにとって海は切っても切れない関係で、この巨大な『ゴジラメガムリオン地形区』の上を優雅に泳いだこともあると思います」などとコメントした。(磯部征紀)

地球最強のゴジラの名に「大変光栄」 東宝

 東宝の映像本部映像事業、同デジタル・コンテンツ各担当兼チーフ・ゴジラ・オフィサー(CGO)の大田圭二・常務執行役員のコメント全文は次の通り。

 「ゴジラは、映画や映像を通じて、圧倒的な強さと想像を超える巨大さで、人々の記憶に残るキャラクターとして67年間歩んでまいりました。今回、ゴジラがゴジラたる所以(ゆえん)である、「強さ」と「巨大さ」がポイントとなり、地球史上最大のメガムリオンに、地球史上最強の『ゴジラ』の名を冠して頂けたことを大変光栄に思います。ゴジラにとって、海は切っても切れない関係であり、この巨大な『ゴジラメガムリオン地形区』の上を優雅に泳いだこともあると思います」