中国の文化遺産保護は? 研究者が取り組みを報告

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編集委員・中村俊介
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 四大文明発祥地の一角を占める中国。悠久の歴史が生んだ多くの文化遺産を抱え、ユネスコ世界遺産の登録件数トップを争う文化大国である一方、専制主義や権威主義と言われる体制下で急速な経済発展を遂げつつあるこの社会主義国家で、文化遺産はどう守られているのか。一般にはなじみの薄い中国の文化財保護の状況を、このほど国際日本文化研究センター京都市)の研究者が報告した。

 日文研外国人研究員として来日している青木信夫・天津大学建築学院教授は中国の文化遺産保護活動に携わり、同大中国文化遺産保護国際研究センターのセンター長も務める。昨年暮れ、京都市であった日文研フォーラムでは、おびただしい仏教彫刻や壁画で有名な麦積山(ばくせきざん)石窟(甘粛省)などでの取り組みを紹介。中国の遺産に海外からの関心は高く、国際間の取り組みが重要になっている、と語った。

 青木さんが保護や修復、活用と並んで重要性を強調したのは専門家の育成だ。「まずは人材育成。中国での修復技術には北や南などエリアごとに系統の違いもある。技術の伝承を可能な限りやっている」という。

 北京や上海と並ぶ直轄市の天…

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