英首相、官邸での「お酒持参」パーティーを謝罪 支持揺らぐ

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ロンドン=金成隆一
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 英国のジョンソン首相は12日の議会下院で、新型コロナウイルスの感染拡大で英国がロックダウン下にあった2020年5月に開かれた官邸でのパーティーを巡り、自身の参加を初めて認め、謝罪した。同日公表の世論調査での支持率は、野党の労働党が与党の保守党に対し、13年以来となる10ポイントの差を付けた。

 本人の説明によると、ジョンソン氏は20年5月20日午後6時過ぎ、スタッフをねぎらうために官邸の庭に出て、25分後に執務室に戻った。パーティーではなく「職務上の集まりと暗黙のうちに信じ込んでいた」と弁明した。

 審議中、野党から辞任を求める声が相次いだが、ジョンソン氏は「厳密には規則の範囲内と言える」などと主張し、応じなかった。

 今回のパーティーについては、首相秘書官が招待メールを100人ほどに送っていたと、英メディアが文面の写真付きで報道。その文面が「社会的距離を確保した飲み会」「お酒を持参で集まって!」と呼びかけていた。当時、仕事で不可欠な場合などを除き、同居人以外との面会は1人までに制限されていた。

 ジョンソン氏は、妻キャリー氏と参加していたと報じられたが、12日まで回答を避けていた。

 政権を巡っては昨年以来、一昨年のクリスマス時期に官邸や保守党本部などで集まりがあったことをうかがわせる写真や証言が次々と表面化した。米ウォーターゲート事件にちなんで「パーティーゲート」疑惑と呼ばれ、報道機関の連日の報道が続いてきた。

 政権の基盤も揺らいでいる。調査会社サバンタ・コムレスの11日公表の調査では、ジョンソン氏について「辞任すべきだ」と答えた有権者が66%と先月から12ポイント増えた。中でも、前回の19年総選挙で保守党を支持した有権者の42%が辞任を求めたことが注目されている。

 英タイムズによると、調査会社ユーガブの最新調査で労働党の支持が38%となり、保守党(28%)を10ポイント上回った。13年12月以来で最大のリードという。

 身内の複数の保守党議員からも首相の辞任を求める声が出ている。英メディアによると、不信任投票を求める意向を示す保守党議員もいるという。(ロンドン=金成隆一)

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