テロップ問題でNHK陳謝 「クロ現」過剰演出で導入のチェックせず

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西田理人、伊藤宏樹
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 昨年末に放送されたNHK・BS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」で取材内容と異なる字幕が付けられた問題で、制作したNHK大阪拠点放送局の角英夫局長は13日、定例会見で「報道機関として最も守るべきことができていなかった」と改めて陳謝した。事実確認が不十分だったなどと改めて説明し、捏造(ねつぞう)は否定した。また、取材相手を匿名にするのが適正かなどを判断するチェックシートによる確認を、この番組では怠っていたと明らかにした。

 同局によると、チェックシートは2014年に同局の記者らが関わった「クローズアップ現代」の過剰演出問題の再発防止策として15年に導入された。

 だが今回の番組制作の担当者は「映画製作の密着取材の番組で、今回はそうしたケースに当たらないと判断した」という。角局長は、チェックシートを用いるべき事案だったとの認識を示し、今後チェック機能をさらに強化する方向で検討していると述べた。

 また番組の放送前には、担当の管理職や部署の責任者が参加して試写が行われたが「構成の面に関心が向いて、事実関係の確認という基本的な視点でのチェックが十分ではなかった」と説明した。

 番組は、映画監督の河瀬直美さんらが東京五輪の公式記録映画を製作する現場に密着したもの。問題のシーンでは、映画監督の島田角栄さんが取材した匿名の男性について、顔にモザイクをかけた上で「五輪反対デモに参加している」「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」と字幕で説明した。

 だがNHKの説明によると…

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