故郷の海を埋める土砂、ダンプで運ぶ日々 25万円の月収と揺れる心

有料会員記事沖縄・本土復帰50年

光墨祥吾、伊藤和行
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 海風が砂ぼこりを巻き上げる。消波ブロックに囲まれた沖縄県名護市辺野古の埋め立て工事現場では、平らにならされた地面をダンプカーが行き交う。

 市内にすむ男性運転手は、朝から晩まで10往復以上、ここで土砂を積んではおろす作業を繰り返している。

 海の埋め立てを担う人たちの気持ちを知りたいと、記者は1カ月にわたり、昼休み中の運転手に話しかけたり、運搬業者を訪れたりした。

 名護市長選の告示が2週間後に迫った今月3日、ようやく名前と年齢を伏せる条件で話を聴かせてくれたのが、この男性だった。

米軍普天間飛行場の移設先として、埋め立て工事が進む名護市辺野古の海。沖縄県内には根強い反対がありますが、工事に関わっている地元の人もたくさんいます。どんな思いで土砂を運んでいるのか。取材に応えてくれた運転手は、ある言葉を漏らしました。

 名護市街地にあるファミリーレストランに、がっちりとした体格の男性が現れた。ドリンクバーを注文したが、少し戸惑った様子。セルフサービスであることを知らなかったという。

 最近の月収は約25万円。育ち盛りの子どもたちを養うには十分とは言えない。外食をする余裕はほとんどない、と語った。

 なぜ、取材を受けてくれたのか。

 「僕ら運転手が、ただ海を埋…

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