1分1秒でも…ジャイアンツ寮母が巨人の若手に託す、亡き夫の思い

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福角元伸
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 「パパ。また、後輩たちがいっぱい入ってきたよ」

 川崎市にあるプロ野球・東京読売ジャイアンツの寮で、寮母の水澤美由紀さん(54)は、毎年新人選手が入寮すると胸の中でそうつぶやく。今年は17人が新生活をスタートさせた。

 かつて、夫の薫さん(享年48)も、巨人の投手だった。

 薫さんは1986年、ドラフト2位で入団。長身右腕として期待されたが、右肩痛に悩まされた。手術をしても状態は良くならなかった。現役生活6年で1軍出場はなかった。

 「プレーより、リハビリを頑張っている印象が強かったですね」と、美由紀さん。薫さんはこの経験を生かす形で、巨人のトレーニングコーチへと転身した。選手に近い立場の指導を求められた。

 時に淡々と、若手の頃の高橋由伸さんや阿部慎之助コーチの体をしごいた。清原和博さんのリハビリにも付き合った。

 2008年からは、運営部1軍監督付として原辰徳監督を支えた。リーグ優勝3回(日本一も経験)、「原ジャパン」で09年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一と、指揮官をもり立てた。

 そんなさなかの12年末。健…

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