横綱照ノ富士は逸ノ城を一蹴して5連勝。関脇御嶽海と阿炎も序盤戦を無傷で乗り切った。阿武咲、妙義龍には土がついた。大関正代は37歳の玉鷲に圧倒されて2敗目。若隆景、千代大龍、剣翔が初日を出したが、隠岐の海、千代の国、天空海は5連敗。
3年前の覇者、元気いっぱい
玉鷲が大関をねじ伏せた。両差しを狙ってきた正代ののど元と胸を攻め続け、土俵下まで押し出した。この日で幕内出場が現役最多の1100回に到達。「数に関わらず、自分の相撲を取るだけで満足です」。言葉は謙虚だが、すでに三役以上を3人撃破する活躍ぶりで、3年前に賜杯(しはい)に輝いた初場所を今年も盛り上げている。
注目の一番を紹介する「東西トーザイ」、力士らの声を届ける「支度部屋から」など…デジタル限定の記事や、豊富な写真を連日報じていきます。
(東西トーザイ)大関候補から脱却へ、御嶽海の新年
御嶽海は冷静だった。
「何が来ても、自分の相撲をとるだけ」
まわしを狙いに来ることが多い霧馬山に、立ち合いから両手で突かれた。それでも動じず素早く左へいなし、相手の体勢を崩して下から一気に押し出した。過去3勝4敗と合口の悪い相手を、落ち着いて退けた。
初日からの5連勝は、2020年7月場所以来、9場所ぶり。調子の良さがうかがえるが、真価が問われるのはここからだ。
16年九州場所で初めて小結…