【22年初場所5日目】「それが悔しくて…」宝富士のモチベーション

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加藤秀彬
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 横綱照ノ富士逸ノ城を一蹴して5連勝。関脇御嶽海阿炎も序盤戦を無傷で乗り切った。阿武咲、妙義龍には土がついた。大関正代は37歳の玉鷲に圧倒されて2敗目。若隆景、千代大龍、剣翔が初日を出したが、隠岐の海、千代の国、天空海は5連敗。

3年前の覇者、元気いっぱい

 玉鷲が大関をねじ伏せた。両差しを狙ってきた正代ののど元と胸を攻め続け、土俵下まで押し出した。この日で幕内出場が現役最多の1100回に到達。「数に関わらず、自分の相撲を取るだけで満足です」。言葉は謙虚だが、すでに三役以上を3人撃破する活躍ぶりで、3年前に賜杯(しはい)に輝いた初場所を今年も盛り上げている。

注目の一番を紹介する「東西トーザイ」、力士らの声を届ける「支度部屋から」など…デジタル限定の記事や、豊富な写真を連日報じていきます。

(東西トーザイ)大関候補から脱却へ、御嶽海の新年

 御嶽海は冷静だった。

 「何が来ても、自分の相撲をとるだけ」

 まわしを狙いに来ることが多い霧馬山に、立ち合いから両手で突かれた。それでも動じず素早く左へいなし、相手の体勢を崩して下から一気に押し出した。過去3勝4敗と合口の悪い相手を、落ち着いて退けた。

 初日からの5連勝は、2020年7月場所以来、9場所ぶり。調子の良さがうかがえるが、真価が問われるのはここからだ。

 16年九州場所で初めて小結…

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