関西3空港懇談会、規制緩和の議論は足踏み コロナ影響

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 関西大阪(伊丹)、神戸の3空港の今後の方向性について、関西財界や地元自治体のトップらが話し合う「関西3空港懇談会」が13日、大阪市内で開かれた。コロナ禍の影響で空港利用が激減するなか、将来の成長に向けた規制緩和の議論で目立った進展はなかった。

 懇談会は2003年に始まり、今回で11回目。各自治体の意見をとりまとめ、事実上、3空港の運営方針を決める場となっている。

 この日は前回(20年11月)の懇談会に続き、3空港の運営会社である関西エアポートが将来の需要予測を示せなかった。コロナで先行きが見通せないからだ。このため、以前から検討課題とされてきた「関空の発着枠拡大」や「神戸空港の国際化」の方向性を改めて確認したのみだった。神戸空港の国際化については、次回の懇談会から具体的な議論に入ることをめざすという。次回の日程は未定。

 座長を務める関西経済連合会の松本正義会長は懇談会後の会見で「関西の中長期的な成長を見据え、コロナの状況に応じて今後どのようなステップを踏むか、関係者と相談しながら議論を進めたい」と話した。

関西3空港の運営をめぐる主な経緯

1968年 国が関西空港の候補地調査開始

 73年 関西空港の神戸沖案を神戸市長が拒否

 74年 国の審議会が大阪(伊丹)空港廃止を前提に泉州沖案答申

 82年 神戸市が「神戸沖新空港計画試案」策定

 90年 伊丹の存続決定

 94年 関西空港開港。伊丹の国際線は廃止に

2003年 関西3空港懇談会の初会合

 05年 3空港懇で「国際線は関空のみ」と位置づけ

 06年 神戸空港が開港

 10年 3空港懇が3空港「一元管理」の方針決定

 16年 関空と伊丹の運営権が関西エアポートに

 18年 関西エアポートが神戸の運営を始め、3空港が一体運営に

 19年 3空港懇で、関空の発着枠拡大や神戸空港の国際化を25年ごろまでの検討課題に位置づけ

関西3空港の現状

(開港時期/運用時間/発着制限/役割)

関西空港…1994年9月/24時間/なし/西日本を中心とする国際拠点空港

大阪(伊丹)空港…1939年1月/午前7時~午後9時/1日370回/国内線の基幹空港

神戸空港…2006年2月/午前7時~午後11時/1日80回/関西・伊丹を補完する空港