100歳迎える看板おばあちゃん、「飲酒運転100%なくし大使」に

清水優志
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 国の名勝・天然記念物に指定されている島根県奥出雲町の峡谷「鬼の舌震(したぶるい)」で茶店を営む山田文子さん(99)が13日、雲南署から「飲酒運転100%なくし大使」を委嘱された。まもなく100歳を迎える「看板おばあちゃん」が、飲酒運転の根絶をめざして町内を見守る。

 山田さんは1948年ごろから鬼の舌震の宇根入り口で茶店「舌震亭」を営む。今なお現役で厨房(ちゅうぼう)や店頭に立ち続け、遊歩道の草刈りや来訪者への案内もしている。

 雲南署は昨年6月、町民に親しまれる山田さんに、車上狙い防止のための「鍵かけ100%推進大使」を委嘱。来訪者への声かけやチラシの配布をお願いしてきた。2020年に3件あった車上狙い被害が、委嘱後は発生しなかった「実績」を高く評価し、新たに「飲酒運転100%なくし大使」も委嘱することにした。

 奥出雲町では、21年11月末までに4人が飲酒運転で検挙されており、根絶に向けた声かけのほか、店舗内に啓発用トイレットペーパーを設置してもらう。期間は100歳の誕生日を迎える今月16日から1年間。

 三成広域交番であった委嘱式で、武上武志署長から委嘱状を受け取った山田さんは「お客さんとお茶を飲んだり、おしゃべりするのが長生きの秘訣。お酒を飲んだら絶対に運転しないように伝えたい」と笑顔で話した。(清水優志)