感染の9割、オミクロン株か 前週から倍近くに 経路不明は8倍に

オミクロン株新型コロナウイルス

笠原真
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 【東京】感染力が強いとされるオミクロン株への感染の割合が9割に達している――。こうした報告が、13日に開かれた都のモニタリング会議で伝えられた。このままでは社会活動の存続さえも脅かされかねないとして、都は感染防止対策のさらなる徹底を呼びかけている。

 「オミクロン株と推測される割合は前週の49・1%から大きく増加し、83・9%になった。さらに直近では9割を超えている」

 東京iCDC専門家ボードの賀来満夫座長が、調査結果を報告した。昨年末に都内で初めてオミクロン株の感染者が確認されてから4週目で8割超に達し、この速度は従来のデルタ株よりも9週、それ以前のアルファ株よりも14週早いという。賀来氏は「かつてないスピードで置き換わりが進んでいる」と指摘した。ゲノム解析で都内でオミクロン株と確定しているのは12日時点で139件だが、疑い例を含めれば計1807件に上る。

 今後の見通しも報告された。専門家の分析では、オミクロン株の感染力がデルタ株の1・5倍などと仮定した場合、今月末には新規陽性者数が9千人超に達する可能性がある。これとは別に、今月後半には1万人を超すとの分析結果もあるという。

 感染急拡大に伴い急増しているのが、感染経路不明者だ。今月5日時点の週平均は91・0人だったのが、12日には735・3人になり、8倍に増えた。直近1週間の経路不明者数は計3470人。年代別では20代が1606人、30代が749人、40代が429人と若い世代が占める。

 一方、経路がわかるケースで最も多いのが「同居」による感染だ。10日までの週では49・4%と半数を占めた。次が「会食」で14・5%。特に20~30代が会食の場で感染しており、小池百合子知事は「感染防止への強い意識を持って行動をお願いする」と述べた。

 都内で確認された新規陽性者は13日、約4カ月ぶりに3千人を超えた。国立国際医療研究センターの大曲貴夫氏は「すべての都民が感染者や濃厚接触者となるリスクが高まり、社会活動の停止を余儀なくされる恐れがある。生活を守るための対策を早急に検討する必要がある」と警鐘を鳴らした。(笠原真)

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