登山者の「過剰」な目印?ピンクの塗料が樹木や岩に…「憤り感じた」

堀越理菜
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 熊本県内最高峰の国見岳(1739メートル)で、樹木や岩など計80カ所ほどに蛍光塗料でマーキングされているのが見つかった。登山などの目印としてつけられた可能性があるというが、関係者は「過剰なマーキング」だとして、こうした行為をしないよう呼びかけている。

 八代広域消防本部の消防司令長で山岳救助隊統括責任者の小野康成さん(58)らが、昨年12月29日に八代市泉町から国見岳に登った際に発見した。小野さんによると、山頂付近の1・5キロほどにわたる範囲で、樹木や地面に転がる岩にピンクの蛍光塗料で丸などのマークが描かれていた。付近の倒木の下からピンクの蛍光スプレー缶も1本見つかったという。

 小野さんは「景観を無視し、自然を大切にしない行為。悲しいし、憤りを感じた。山への認識やモラルがない」と話す。小野さんは地元の登山愛好家で山道の整備や調査などを行う「泉・五家荘登山道整備プロジェクト」に参加しており、近く、同プロジェクトの呼びかけでマーキングを消す作業を行う予定という。

 国見岳の山頂付近は、九州中央山地国定公園の特別保護地区に指定されている。国有林を管理する林野庁の熊本南部森林管理署の担当者は取材に「登山者が最低限、道に迷わないように木にテープを巻くといったマーキングをすることはあるが、今回は過剰だ。自然保護の観点から控えてほしい」と呼びかけている。(堀越理菜)