人気絵本「パンどろぼう」どう誕生 深すぎる作家柴田ケイコさんの愛

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羽賀和紀
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 【高知】累計販売部数が75万部の人気絵本シリーズ「パンどろぼう」。印象的なイラストに、クスッと笑えるストーリーが人気だ。作者の柴田ケイコさん(48)に話をうかがうと、絵本への愛があふれていた。

 ――「パン」と「どろぼう」。意外な組み合わせです

 編集者の方から「食べ物系の絵本はいかがですか」と提案していただき決めました。食べるのが好きで、特にパン好きなのも影響しているかも。

 ちょうどその時に使っていた名刺に、シロクマがパンをかぶって逃げるイラストを使っていて。イラストのタイトルが「パンどろぼう」だったので自然と決まった感じです。泥棒の話って読んでいてワクワクしませんか? 私とても好きなんです。

 ――キャラクター設定がユニークですね

 主人公は、泥棒なんだけど愛くるしい設定にしました。パンが好きすぎて、パンへの愛があるからこそ盗んじゃう。だけど、うまくいかない。主人公がすべてうまくいって終わりじゃなくて、努力したり、へこんだり。そんな素の部分を見せて、キャラクターに深みを出すようにしています。

 ――幼い頃の夢は

 保育園児のころから絵を描くのが好きで、デザイナーになりたいと思い、奈良芸術短期大学でグラフィックデザインを学びました。はじめは雑誌や企業のパンフレットに挿絵を描いていました。自分のイラストが初めて印刷物に載ったときの感動は今も忘れません。誰が描いたか分からないような小さな絵でも、世の中に貢献できたと思えて本当にうれしかった。

 ――絵本作家に転じようと思った理由は

 ずっと長く残っていく作品を…

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