テレビ局が「放送前提でないドラマ」制作 配信大手とのリアルな関係

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編集委員・後藤洋平
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 アマゾン・プライム・ビデオは14日、広瀬アリスさん主演のドラマ「失恋めし」を独占配信する。制作・著作は日本テレビ系の準キー局・読売テレビ(本社・大阪市)。テレビでの放送も予定はしているものの詳細は未定で、制作側は「こうしたケースは現時点では珍しいが、今後は増えるだろう」という。詳しく聞いていくと、テレビ局の狙いや、配信事業者との関係に大きな変化が起きていることが分かってきた。

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アマゾン・プライム・ビデオで配信される広瀬アリスさん主演のドラマ「失恋めし」=読売テレビ提供

 「失恋めし」は各30分全10話。広瀬さんが演じるイラストレーターのミキが、フリーペーパーで連載する「失恋めし」というエッセー漫画のネタを探すストーリーだ。ほかの出演者は門脇麦さん、林遣都さんら。近年、日本映画界で注目を集めている大九明子さんが監督を務めている。

 7月以降に関西ローカルの深夜枠での放送が予定されているが、正式な放送時期や時間帯は決まっていない。

「2次利用とは額が全然違う」

 前西和成エグゼクティブ・プロデューサーによると、企画が動き出したのは2020年の夏。アマゾン・プライム・ビデオと独占配信契約を結び、制作準備にかかった。同局ではこれまでに「ギルティ~この恋は罪ですか?」「夢をかなえるゾウ」「探偵が早すぎる」「猿ロック」など、既に放送を終えた素材を配信事業者に提供してきたが、放送ではなく配信向けに新たなドラマシリーズを制作するのは初めてだ。

 関係者によると、同局が全国ネットで木曜深夜帯に持つドラマ枠と比較しても、今回の新作の制作費は恵まれているようだ。

 配信事業者との交渉を担当す…

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