極右団体の創設者ら逮捕、米議会襲撃事件を共謀した疑い
ワシントン=大島隆
昨年1月6日に起きた米議会襲撃事件をめぐり、司法省は13日、議会襲撃を共謀した疑いなどで極右団体「オース・キーパーズ」創設者でリーダーのスチュワート・ローズ容疑者ら11人を逮捕・起訴したと発表した。
司法省によると、ローズ容疑者らは、法に基づく大統領権限の移行を力ずくで阻止することを共謀した疑い。司法当局は不法侵入や器物損壊などの疑いで725人以上を逮捕しているが、CNNによると議会の手続き阻止を共謀した疑いでの逮捕は初めてという。
司法当局はほかの極右団体についても、襲撃を計画していた疑いで捜査を進めている。事件が偶発的に発生したものではなく、一部の極右団体らが事前に計画し、扇動した疑いが強まってきた。
事件があった1月6日、議会では上下院合同会議が開かれ、大統領選挙の結果を最終的に認定する手続きが行われていた。ホワイトハウス前では、トランプ前大統領の支持者による大規模な集会が開かれ、トランプ氏は集会で「大統領選挙で不正があった」という根拠のない主張を展開。支持者の一部が連邦議会議事堂に侵入した。(ワシントン=大島隆)