英アンドルー王子、軍籍など事実上の剝奪、米国で性的虐待疑惑

ロンドン=金成隆一
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 英王室は13日、エリザベス女王の次男アンドルー王子(61)が、英軍の名誉職や慈善団体などの後援者としての役職を女王に返上した、と発表した。王子は米国で性的虐待疑惑の民事訴訟を起こされており、事実上の剝奪(はくだつ)とみられる。

 英メディアによると、女王が同日、返上を承認したことを王子に伝えた。150人以上の退役軍人らが王子の軍関係の役職を全て剝奪するよう女王に求めていたという。

 王子をめぐっては、児童買春あっせん罪などで有罪判決を受けた米資産家(2019年に自殺)との親交が問題になった上、性的関係を強要されたと女性(当時17)から訴訟を起こされている。米裁判所が11日付で審理入りを認める判断を下していた。王子は疑惑を否定している。

 英メディアによると、王族の敬称「ロイヤルハイネス」(殿下)も今後は使わない。王子は19年以降、公務を見合わせてきたが、今回で王室メンバーとしての公的な役割を全て失うことになるという。(ロンドン=金成隆一)