町工場の26歳と34歳、SDGsで広げた金属加工の「可能性」

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松永佳伸
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 従業員数25人。岐阜県関市にある小さな町工場では、社長の「個々の『やってみたい』を大切にしたい」の方針で、会社公認の副業が推奨されている。

 従業員の山本直明さん(34)と宮崎はるかさん(26)は、SDGs(国連の持続可能な開発目標)に着目した商品開発を目指していた。

 ある日、工場を訪ねてきたデザイナーとの出会いで2人のアイデアは大きく動き出した。

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 関市郊外にある金属プレス加工会社「早川工業」。夕刻、山本さんと宮崎さんは退社のタイムカードを押すと、工場2階の空きスペースを改修した工房「zao_Factory」にこもった。

 工房を立ち上げたのは2018年11月。SDGsへの社会的な関心が高まるなか、SDGsが掲げる目標の一つ「廃棄物の発生を大幅に削減する」を生かせないかと考え、真鍮(しんちゅう)の廃材を活用したアクセサリーやインテリアの小物づくりを考案した。

 昼間は同僚に交じって油にまみれながらプレス加工に従事。主に浴槽づくりで使う真鍮の廃材を集めてつくった小物を休日はマルシェなどに出向いて販売してきた。

 ただ、思うほどには販売実績は上がらなかった。

 「ものづくりの知識や技術は…

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