放火容疑者「死ぬ時くらい注目されたい」 スマホで検索・閲覧
大阪市北区の雑居ビル内にあるクリニックで25人が犠牲になった放火殺人事件で、谷本盛雄容疑者(61)=一酸化炭素中毒で死亡=が事件の約半年前から、自分のスマートフォンに事件の手順についてのメモを書き込んでいたことがわかった。大阪府警が明らかにした。府警は、谷本容疑者が多くを巻き込む犯行を長期にわたり計画していたとみている。
府警によると、谷本容疑者は昨年12月17日午前10時18分ごろ、ビル4階にあるクリニック内にガソリンをまいて火をつけ、西沢弘太郎院長(49)らを殺害した疑いがある。
捜査1課によると、クリニックの現場検証でスマホを発見。このスマホは谷本容疑者が昨年5月23日に契約していた。
谷本容疑者はスマホのスケジュールを記入するアプリを使い、6月14日に「2階の踊り場の扉を開けてそこの寸法を取る」と書いていた。9月には「20時54分 踊り場ドアが閉まった」「21時13分 先生が1階出入り口から出てきた」という記載もあったという。同課は谷本容疑者が事件を計画し、現場の状況を調べていたとみている。
同11月5日には「消火栓の色はアイボリー」「(職場復帰をめざす人のための)リワーク(プログラム)の人がいない方が消火栓にボンドを塗りやすい」などと記入されていたという。「死ぬときくらい注目されたい」「日本史上最悪の凶悪事件はどんな事件がありますか」といった内容を検索、閲覧していたことも確認したという。
谷本容疑者は2017年3月にこのクリニックに通院を始め、昨年12月まで計112回受診していた。院内の防犯カメラ映像から、最後の受診は同12月3日で、この日の午後4時に消火栓の隙間を埋め、開きにくくなる工作をしたと府警はみている。
府警は現場の物証など客観的証拠を積み上げる捜査を続けており、殺人などの疑いで今年度内にも容疑者死亡のまま書類送検する方針だ。
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