9年前の激震地で進む改革 大阪・桜宮高校長「変わった姿をみて」

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編集委員・中小路徹
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 9年前のあの痛ましい出来事の舞台が、部活動改革の最前線を歩んでいる。

 大阪市立桜宮高。

 男子バスケットボール部主将が、顧問から受けた暴力などを理由に自死したことが明らかになったのが、2013年1月。スポーツ界で暴力撲滅への本格的な努力が始まるターニングポイントとなる激震だった。

 以来、二度と同じことが起きない学校づくりを進めてきた。

 生徒の約4割が人間スポーツ科学科。15の運動部活動は今も盛んで、全国大会や近畿大会に出る部も珍しくない。

 「勝つことは目指します。でも、それ以上に、生徒が自分たちで考えられる力をつけることを、各部の顧問が意識しています」と森口愛太郎校長。勝利至上主義ではなく、生徒主体のプロセスを重視することで、暴力との決別を図ってきた。

 「地域に開かれた学校」も前面に出す。

「ありのままを見ていただきたのです」

 通学地域が広い高校は、小中…

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