米ロの主張、平行線のまま OSCE協議終了、対話中断の懸念強まる

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モスクワ=喜田尚、ワシントン=高野遼
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 欧州安保協力機構(OSCE)は13日、欧州、北米、旧ソ連の全57加盟国の常任理事会を開き、国境へのロシア軍結集で緊張が高まるウクライナ情勢について協議した。北大西洋条約機構(NATO)の拡大停止などを求めるロシアと、米国やNATOの主張は平行線で、緊張緩和の道筋は見えない。ウクライナ情勢を巡る一連の協議は終わり、対話が今後も継続できるのか懸念が強まる。

 「米国とNATOは国境近くに攻撃兵器を置いてロシアを脅威にさらすだけでなく、旧ソ連の国々を自分のものにし続けている」

 ロシアのルカシェビッチ駐OSCE代表はウィーンの本部で開かれた常任理事会で演説し、「欧州安保システムの劣化の主な原因は米国、NATOだ」と述べた。ウクライナ国境周辺に10万人規模で集結するとされる自国軍には触れなかった。これに対し、米国のカーペンター大使は理事会後の記者会見で、2014年に起きたウクライナ南部のクリミア半島併合を念頭に「隣国に侵攻して軍を駐留させたのはロシアだ」と批判した。

 米ロの協議は10日のスイス・ジュネーブでの二国間協議、12日のブリュッセルでの「NATOロシア理事会」に続き、3度目だった。軍の撤退を求める米国、NATOに対し、ロシアの主な要求は三つ。①NATO拡大を停止し、旧ソ連のウクライナ、ジョージアの加盟を認めない②NATOの東方拡大が決まった1997年以降、東欧に配備した部隊、兵器を撤去③ミサイル配備規制や軍事演習の制限――などだ。米国とNATOは「『開かれたNATO』の原則」を盾に拡大停止は「問題外」とし、兵器の撤去も拒否。軍縮や双方の透明性を確保する措置などについてだけ、協議の継続を提案した。

 だが、ロシアにとってNAT…

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