中年女性×イケメンAI 男女逆ならNG?(小原篤のアニマゲ丼)

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「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」の主人公アルマ(手前、マレン・エッゲルト)とアンドロイドのトム(ダン・スティーブンス)
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 今回は実写映画のお話。14日から公開中のドイツ映画「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」は、全ドイツ女性の恋愛データを学習した高性能AI(人工知能)搭載のイケメンアンドロイドと3週間同居することになった独身中年女性の物語です。アニメやマンガにもありそうな設定ですね。最初は笑えて、やがて切なく苦い、深みのある大人のメルヘンと言うべきでしょうか。主演マレン・エッゲルトさんにインタビューし「この映画、男女が逆だったら結構な非難を浴びるのでは?」と問うと、「そう思います。主人公が男だったら今の時代には作れなかったでしょう」。

 ベルリンの博物館で古代文字の研究に没頭する主人公アルマは、過去の傷から恋愛を遠ざけているが、研究資金を得るためAI開発会社の「理想の伴侶」実験に参加。もとより「彼氏ロボ」などまともに相手する気はなかったが、あてがわれたトムは恋愛テクが空回りする残念なイケメンで、歯の浮くようなセリフを連発したり、バスタブをバラの花びらで満たしシャンパンを手にアルマを誘ったり。「ドイツ女性の93%が喜ぶ光景だよ(ドヤ顔)」「じゃあ私の好みは?」「……残り7%?」「理解が早くて助かるわ(嘆息)」

 「脚本を読んでセリフの妙にひきつけられました。皮肉の利いた軽いコメディーで始まり、後半は女性の葛藤に深く踏み込む。このうねりが心をつかむんです」

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バラとシャンパンを用意してお風呂でにっこりアルマを待つトム

 「アルマにはいろいろ共感で…

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