人生を変えたノムさんのひとこと 高津臣吾氏、野球殿堂入り

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藤田絢子
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 今年の野球殿堂入りが14日発表され、競技者表彰のプレーヤー部門で日米通算313セーブを挙げ、現在は東京ヤクルトスワローズの監督を務める高津臣吾氏(53)が選ばれた。有効投票数361票のうち311票(86・1%)を得て候補7年目で殿堂入りとなった。

 ヤクルトで監督だった故・野村克也氏のひと言が、高津氏の野球人生を変えた。

 「高津、100キロのシンカーを投げられないか」

 1992年秋。その年の日本シリーズで西武に敗れ、宮崎・西都でキャンプをしていた時にかけられたものだ。高津氏は「それまで速球で空振りが取りたい、速い球を投げないとプロでは通用しないと思っていたのに、まるっきり反対のことを言われた」と振り返る。

 「半信半疑」で取り組んだこの球が武器となった。翌年から抑えに定着。直球は時速140キロ前後だったが、一度ふわっと浮いてから捕手のミットに収まるこの「遅球」とのコンビネーションで、打者を翻弄(ほんろう)。93年の日本シリーズで西武に雪辱を果たし、日本一の胴上げ投手になった。

 35歳で大リーグに挑戦した際もこの球で強打者を手玉にとり、日米通算313セーブを挙げた。

 「抑えにして悪かったなあ」…

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