発電用タービン部材、10年間架空の試験結果を提出 重電大手に出荷

増田洋一
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 発電用のタービン部材を製造している秋木(あきもく)製鋼(秋田県能代市)が約10年間にわたり、製品の強度などを調べる試験をせず、架空の試験結果を納入先に提出する不正を続けていたことが、わかった。納入先は重電大手を含む十数社。高崎融(とおる)社長は「対象期間に製造した部材の半数に上る可能性がある」と話す。納入先には不正があったことを報告したという。調査終了後に社内処分をする予定。

 秋木製鋼によると、昨年9月、納入先から「試験をしていないのではないか」との指摘を受け、社内調査して不正が発覚した。試験担当者が2011年4月から、作業量が多く工程に余裕がないといった理由で不正を始めたという。試験をしていないにもかかわらず、納入先の要求を満たす内容の架空の試験結果を納入先に報告していた。

 高崎社長は、試験をしなかった製品が原因で問題が起きたという事例は納入先から聞いていないという。

 同社の売上高は15億9300万円(昨年3月期)。従業員は104人(昨年4月1日時点)。(増田洋一)