見てほしかったウェディングドレス 震災機に妊娠判明した新婦
森直由
神戸市中央区で14日、会社員の大橋愛さん(26)=神戸市兵庫区=が、結婚式を挙げた。1995年1月17日の阪神・淡路大震災でけがをした母が、病院に行って妊娠が分かり、約7カ月後に生まれた。「震災直後で、大変な時期だったと思う。私を産んでくれた母、支えてくれた姉に、感謝したい」
結婚式場運営会社「クレ・ドゥ・レーブ」(神戸市)が、震災後に神戸で生まれた人に、式をプレゼントする企画。
新婦の愛さんの母、北田つき子さん(68)は、神戸市東灘区の木造2階建ての自宅で、当時6歳だった姉の真希さんと2人で暮らしていた。震災で自宅は全壊。玄関にあった水槽は粉々に割れ、冷蔵庫が転がっていた。玄関から出ることすらできず、1階の部屋のシャッターを開けて脱出しようとしたが、動かなくなっていた。
つき子さんが叫んで助けを求…