新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染急拡大を受け、高齢者の介護現場では支援が維持できるかどうか危惧する声が相次いでいる。政府は対策として3回目のワクチン接種の前倒しなどを打ち出しているが、想定通りに進んでいないのが実情だ。
感染者が急増する沖縄県では、本島中部の老人福祉施設でデイサービス担当の職員が発熱し、10日に営業を停止した。13日に職員12人のうち4人の陽性が判明し、残る8人も濃厚接触者として自宅待機となり、デイサービスを担当する職員は全員欠勤となった。1日25人前後が利用していたという。
施設内の特別養護老人ホームでも職員1人が感染。入所者62人のうち、職員が担当していた21人に急きょPCR検査をした。理事長の男性は「これ以上感染が広がると、もはや手の打ちようがない」とうなった。
介護の環境は各地で厳しさを増している。
「戦々恐々です。人材不足の…

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