「栄冠は君に輝く」作者の野球殿堂入り、今年も無念 1票足りず

荒海謙一
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 福島市などが取り組んでいる同市出身の作曲家・古関裕而氏の野球殿堂入りは今年もかなわなかった。野球殿堂博物館(東京)が14日に発表した。4度目の挑戦だったが、投票による選考で、あと1票足りなかった。関係者は天を仰ぎ、「次を目指す」と活動継続を誓った。

 古関氏は、野球の普及発展に貢献した人たちに贈られる「特別表彰」の候補者10人の1人。今回は11人の委員が複数票を投じ、古関氏は8票。得票率72・7%で、75%以上とする要件をわずかに満たせなかった。

 殿堂入りを巡っては、市や商工会議所、県高校野球連盟などが2018年に「古関裕而氏の野球殿堂入りを実現する会」を発足させ、野球殿堂博物館に毎年、推薦書を提出してきた。今回は歌手で俳優の山崎育三郎さんが、昨年の全国高校野球選手権大会で古関氏作の「栄冠は君に輝く」を独唱したことなどをアピールしていた。

 古関氏の候補者入りは3年連続で、関係者の期待も大きかった。市内の古関裕而記念館ではくす玉が用意され、実現する会の会長を務める木幡浩市長らが朗報を待ったが、1票足りないことが分かると「うーん」と無念の表情。木幡市長は「あと一歩のところまできた。来年こそ古関さんに栄冠が輝くよう、諦めずに活動する」と話した。(荒海謙一)