新貨物駅造成に着手 動き出したJR沼津駅高架事業

南島信也
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 【静岡】JR沼津駅周辺の鉄道高架事業に伴い、貨物駅の移転先となる新貨物ターミナル建設予定地の用地造成工事が14日、沼津市の原地区で始まった。2003年の県による都市計画決定から紆余(うよ)曲折を経て、高架事業の前提となる工事がようやく動き出した。

 この日、関係者約60人が出席し、建設予定地で着工式が行われた。頼重秀一沼津市長は「沼津駅周辺の総合整備事業は、沼津市だけでなく県東部地域全体の発展のために欠くことができない重要な事業だ」と語った。

 また川勝平太知事も「賛成者の確信と反対者の信念がぶつかり合い、月日はかかったが徹底的に議論した。きょうは、新しい沼津市をつくるための夜明けだ」と述べた。

 川勝知事は就任当初、新たな貨物駅は不要との立場だった。その点を記者団に問われ、「貨物ターミナルは物を運ぶだけでなく、防災拠点になる。沼津市は首都圏との結節点という戦略的な位置づけだ」と、考えを変えた理由を説明した。

 新貨物ターミナルの敷地面積は11・8ヘクタールで、東西約2・1キロメートルに及ぶ。今回の工事は敷地造成と調整池築造で、事業費は約5100万円。23年3月末までに終え、県とJRの協議が調えば同4月以降にターミナルの本体工事に入る。高架化完了は本体工事着工から13年後で、すべての事業が完了するのはその7年後になる見通しという。(南島信也)