第15回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の本戦1回戦、渡辺明名人(37)=棋王・王将と合わせ三冠=―菅井竜也八段(29)戦が15日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で指され、菅井八段が192手で勝った。菅井八段が中盤に放った強手が奏功。渡辺名人の粘りを振り切って2回戦に進出した。
両者は共に早指し戦で実績がある。朝日杯では第6回決勝で対戦しており、その時は渡辺名人が勝った。今年度は銀河戦決勝で当たり、菅井八段が制した。その2局の戦型は中飛車だったが、本局は菅井八段が角交換振り飛車を採用した。
序盤は長い駒組みが続いた。
後手番の菅井八段は「千日手…