東大前刺傷、文科相「あってはならぬ」 被害の受験生は救済策を検討
大学入学共通テストの受験生らが試験会場の東京大学(東京都文京区)近くで刺された事件を受け、末松信介文部科学相は15日、緊急記者会見を開いた。「このような事案が発生したのは誠に遺憾。あってはならぬことだ」と述べ、警察庁に対して試験場周辺の安全対策を強めるよう要請したことを明らかにした。
被害者のうち2人は共通テストの受験生だった。末松氏は2人について「受験機会の確保に最大限の対応をする」と述べ、今後の状況と本人たちの意思を確認したうえで今後の救済策を検討すると表明した。
共通テストに関しては、新型コロナウイルスの影響で本試験も追試験も欠席となった受験生を救済する策として、文科省が個別試験のみで合否判定をするよう各大学に要請している。末松氏はこの対応も「選択肢の一つとしてある」と述べた。
また、事件現場に居合わせた受験生たちの精神的な影響について「ショックははかりしれないものがある」と発言。ただ、こうした受験生への対応を問われると「まだ試験が続いている。終わった段階で状況を把握し、考えたい」と述べるにとどめた。(根岸拓朗)
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