マイナンバー危ない?使える? 天才プログラマー登大遊さんに聞く

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聞き手・浦島千佳
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 国が全国民への普及をめざすマイナンバーカード。普及率は4割を超えましたが、情報漏洩(ろうえい)への懸念は根強いようです。筑波大学産学連携教授を務め、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)にも所属する登(のぼり)大遊さん(37)は、天才プログラマーと称されます。ハッキング技術にも詳しい登さんに聞きました。マイナンバーの情報は狙われやすい?

 ――マイナンバーカード、持っていますか?

 持っていますよ。IPAとNTT東日本で「シン・テレワークシステム」を開発したとき、マイナンバーカードで認証できるようにすることになったのですが、「よし、やるぞ。誰かカード持ってるか」と聞くと、持っていても遠方だったり、PINを間違えてロックされていたり、手元で試せるカードがありませんでした。テスト用に1枚いるやろってことで交付を受けました。ほかにあまり使う機会はないですけど。

 ――コロナ下の在宅勤務を支援するため、自宅から会社のパソコンにリモートアクセスできるシステムですね。認証は誰のアイデアでしょう。

 我々は独立行政法人やし、マイナンバーカードにぐらい対応したいなと自分が思ったんです。マイナンバーカードを使ったろくなアプリがないように思っていたので、作ったら「せっかくカード作ったのに」って思っている人たちに喜ばれるんやないかと。で、がんばって作ったけど、あんまり使ってくれへんかった(笑)。認証にカードリーダーがいるのが、不便だったのだと思います。

ハッカーに情報漏洩されるリスクは?

 ――マイナンバーの利活用で、情報漏洩のリスクが高まるという懸念もあるようです。そもそもハッカーは、マイナンバーの情報を狙うでしょうか。

 ハッカーには4種類あると思います。一つ目は、技術的・学術的な好奇心からしている人たち。不正アクセス禁止法がなかった時代の話なのでお許しいただきたいのですが、我々もこの部類でした。今の日本の情報セキュリティーを支えているのもそういった人たちです。全部見尽くしていて、もうみんな飽きています。昔から色々やってきて技術力は十分身についたし、仕事にも役立てているから、もういいや、と。目痛くなるし。

 二つ目は愉快犯、三つ目は金…

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