自然の中で英語漬け 江府に「英語村」オープン

松尾慈子
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 自然の中で活動しながら英語に親しむ。そんな宿泊型の英語体験施設「鳥取英語村」が、昨年9月に鳥取県江府町御机にオープンした。代表はフィリピンにも語学学校を持つ大塚史隆さん(33)で、「子どもたちが英語を話すスタッフと様々な野外活動をして、英語があるのが当たり前になる環境を提供したい。鳥取県の英語力を全国で1番にするのが目標」と抱負を語る。

 大塚さんは米子市出身。フィリピン・セブ島で飲食店を経営していたが、コロナ禍のさなかの2020年5月、隣島の語学学校「SPEA」の代表にならないかと声をかけられた。14年設立の日本人経営の学校で親子留学がメイン。教育レベルも高評価だった。「こんな機会でないと代表になれない」と二つ返事で引き受けたが、政府の指示で授業継続は困難になった。

 20年12月、千葉県成田市で1泊2日の子ども向けの英語合宿を開催したところ好評で、「日本国内にはまだ英語教育のニーズはある。日本にいても海外に来た気持ちになる『国内留学』を」と思いついた。かつて農業体験などに使われていた宿泊施設が江府町にあると聞き、訪ねたところ、大山の自然と広大な敷地に一目で即決した。

 参加者は主に小学生の子どもとその保護者を想定。授業の形をとらず、豊かな自然あふれる周辺地域で、英語を話す先生と一緒に散歩したり、お絵かきや雪合戦などをしたり。先生と一緒に食事も取る。

 英語を「勉強」ではなく、会話の中で親しんでほしいからだ。現在はコロナでフィリピン人の先生を呼び寄せるのが難しいために、近隣の大学の留学生らにも頼んでいる。

 これまでにイベントなどで計100人が参加し、「子どもにとっては遊んでいるだけなので、すごく満足感があるようです。正直、どうやって授業なしで英語を習得させるか手探りなところはあります」と大塚さん。参加者から「プチ海外旅行気分を味わえる」との感想も寄せられている。学び直しをしたいという大人の参加もあった。

 利用料は1泊2日で3万円から、1週間で9万円から(いずれも税別、3食つき)。小学生以下無料。問い合わせはメール(SPEAenglishvillage@gmail.comメールする)。(松尾慈子)