成人年齢引き下げ、コロナ…若者に身近な題材が 大学入試共通テスト

編集委員・増谷文生、三島あずさ
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 大学入学共通テストは、文部科学省が重視する「思考力・判断力・表現力」を測ることを目指して、昨年始まった。表現力を測るための国語と数学への記述式問題の導入は見送られ、解答方法は大学入試センター試験と同じ全問マークシート式となったが、問題の内容や出題形式は変わった。昨年同様、多くの資料や会話文を盛り込み、授業の場面など若者に身近な設定の問題が多かった。

 今回、出題内容が注目されていたのは国語だ。2度実施された試行調査で登場して話題となった、学校新聞や法律の条文などの「実用的な文章」を読み解いて答える問題は、昨年に続き今年も出題されなかった。

 現代社会では、4月に迫る成人年齢の18歳への引き下げを意識させる問題が目を引いた。今夏には受験生も投票できる参院選が控えているが、比例区の当選者が決まる仕組みを題材としたものもあった。さらに「若年者に関連する日本の法制度」も取り上げ、4月の成人年齢引き下げを記述した選択肢を正答とする問題もあった。

 昨年は、世界史Bがコレラやペストなどの感染症を題材としたが、今年は政治・経済が新型コロナの影響を取り上げた。「巣ごもり需要」の増加に対応して2020年に売り上げを伸ばした企業があった、とする選択肢を正答とした。

 日本史Bには、人名から見た歴史というユニークな視点の問題が出された。設問中の会話文では、男子が「夫婦がどのような苗字(名字)を名乗るかは、現代でも大きな議論になっている」と現状を表現。河合塾は「現代における夫婦の姓など時事的な問題を意識した出題」と分析した。

 現代社会では、女性の年齢層ごとの労働力率(労働力人口の割合)を題材にした問題も。出産・育児期に低下する「M字カーブ」が、以前より解消してきたことを示す折れ線グラフを答えさせる出題があった。

 若者の関心が高い環境問題を題材にした問題も各科目で出された。地理Bは、再生可能エネルギー循環型社会について取り上げた。英語のリーディングでは、ウェブサイトやブログを読んで答える問題もあった。(編集委員・増谷文生、三島あずさ)

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