大学入学共通テスト始まる 大分県内は5大学が会場に
大学入学共通テストが15日、始まった。大分県内では大分市と別府市の計5大学で、受験生が地理歴史・公民、国語、外国語の試験に臨んだ。県内での受験を出願した受験生は男性1831人、女性1723人、計3554人(前年比28人減)。16日は理科と数学がある。
大分大学旦野原キャンパス(大分市旦野原)には、各高校の受験生を乗せた貸し切りバスが朝から続々と到着し、教員らが「いつも通りだよ」「落ち着いていってらっしゃい」と励ましながら送り出した。
県立大分豊府高校(大分市)の生徒に付き添った3年の学年主任釘宮教行(のりゆき)教諭(48)は、新型コロナウイルスの感染が急拡大する中での試験に「もし試験があと1週間遅かったらどうなっていたか…。どうにか2日間を無事に乗り切ってほしい」と願う。
また、大学入試センター試験から移行して2回目となる共通テストを「昨年の試験からどう修正されているかが読みづらい。中身もパターンを覚えれば解ける問題ではなく、その場で考えさせる思考力を問うような問題に変化している」と分析。「愚直に頑張ってきた子が結果を出せるかが心配だ」と案じながら、「自分の力をとにかく出し切ってほしい。ここまで頑張ってきたから、自分を信じて」と話した。
大学入試センターによると、受験者は新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者となった場合は、公共交通機関を利用しないなどの要件を満たせば別室で受験できる。体調を崩した場合は、一定の条件を満たせば別室受験が認められる。感染した場合は受験できず、29、30日の追試験を受けることになる。(中沢絢乃)
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