福岡県は15日、県内で新たに1098人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日あたりの感染者が千人を超えるのは、昨年9月1日以来。県の担当者は同日の記者会見で、「症状が軽い分、感染に気づかないで広がっている」と危機感を示した。

　この日、福岡市内で2件の新規クラスター（感染者集団）が確認された。10日に同市中央区であった友泉中学校の同窓会で、15日までに計10人の感染が判明。香椎工業高校の部活動でも生徒計7人が感染した。

　県は会見で濃厚接触者の待機期間の短縮について説明。国の見直しに沿って、今後の新規感染者はオミクロン株による感染として扱う。PCR検査などで陰性が確認されれば、現在の14日から10日に短縮し、行政やインフラ、運送業などエッセンシャルワーカーは最短6日に縮めるという。