NZ首相「トンガ首都は落ち着いている」 飲料水の確保など課題も

西村宏治
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 南太平洋のトンガ諸島で15日午後1時すぎ(日本時間)に発生した海底火山の噴火は、太平洋周辺の広い範囲に津波をもたらした。ニュージーランド政府によると、噴火直後に津波が到達したトンガ諸島では大規模な停電が発生しており、通信が難しい状況が続いている。16日午前11時時点では死者、けが人は公式には報告されていない。

 ニュージーランドのアーダーン首相は16日の記者会見でトンガの被害状況について説明。同国の高等弁務官事務所とは連絡が取れているとして「首都ヌクアロファは火山灰が降り積もったものの、状況は落ち着いている」と述べた。停電により、海底ケーブルを通じた通信が難しくなっているものの、現地では携帯電話が使えているという。

 トンガ側では降灰により、飲料水の確保が課題になっているという。ニュージーランドはオーストラリアとも協議のうえ、支援を検討している。だが噴煙により、飛行機による支援は難しい状況が続いているという。

 トンガ気象庁によると、噴火したのは首都ヌクアロファから北に60キロ余り離れた海底火山。同庁は噴火直後に、トンガ全域に津波警報を発令した。ハワイにある太平洋津波警報センターによると、南太平洋のバヌアツでは15日午後6時ごろに1・4メートルの津波を観測。南米チリでは16日午前6時すぎに1・74メートルを観測した。西村宏治