藤井聡太竜王「粘り強く指せた」 船江恒平六段破る 朝日杯将棋

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佐藤圭司
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 将棋の藤井聡太竜王(19)=王位・叡王・棋聖と合わせ四冠=と船江恒平六段(34)による第15回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)本戦1回戦は16日午前10時から、名古屋市名古屋国際会議場で指された。藤井竜王が熱戦を制し、8強入りを決めた。

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本戦1回戦で対局する藤井聡太竜王(右)と船江恒平六段=2022年1月16日午前10時21分、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場、岩下毅撮影

 藤井竜王は第71期王将戦七番勝負で渡辺明王将(37)=名人・棋王と合わせ三冠=に挑戦中で、第1局に勝利。史上最年少五冠まで、あと3勝と迫っている。

 藤井竜王は朝日杯との相性も抜群で、初参戦した第11回(2017年度)で初優勝し、第12回(18年度)で2連覇を達成。第13回(19年度)は準決勝で千田翔太七段(27)に敗れ、ベスト4だったが、第14回(20年度)に3度目の優勝を達成した。今回もシードされ、本戦からの登場だ。

 船江六段は井上慶太九段(57)門下。兵庫県加古川市出身・在住。加古川市は、井上九段や船江六段ら、ゆかりの将棋棋士が6人もいて、「棋士のまち加古川」と称している。同市などが主催する若手棋戦「加古川青流戦」の第1回(11年)優勝者が船江六段。別の若手棋戦「上州YAMADAチャレンジ杯」の第1回(16年)でも優勝した実力の持ち主だ。明るく、社交的な性格で、関西将棋界では親しみをこめ、「ふなえもん」さんと呼ばれることも。21年には難関とされる公認会計士試験に合格して、周囲をアッと言わせた。

 今回の朝日杯で船江六段は2次予選で今泉健司五段(48)、大石直嗣(ただし)七段(32)を連破し、本戦出場を決めた。本局の前日には、同じ井上九段門下の弟弟子、菅井竜也八段(29)が同じ名古屋で、今回の朝日杯での4強一番乗りを決めたばかり。

 公式戦での対戦成績は藤井竜王が2勝。初対局は18年5月の第31期竜王戦・5組ランキング戦準決勝で、勝った藤井竜王は昇段規定を満たし、七段に昇段。15歳9カ月での七段昇段は史上最年少記録だった。

 両者は、非公式戦の「第4回ABEMAトーナメント」(21年)で対戦があり、船江六段が勝った。日本将棋連盟会長の佐藤康光九段(52)は、本局の大盤解説会で「船江さんは積極的な攻め将棋。藤井さんに勝った時も、積極的な指し方でした」と紹介していた。

 本局は、振り駒で後手番に決まった船江六段の誘導で、「横歩取り」の戦型になった。

 図1は、42手目△8五飛の…

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