永瀬拓矢王座の鋭い踏み込み、藤井聡太竜王のミス誘う 朝日杯将棋
佐藤圭司
名古屋市の名古屋国際会議場で16日午後に指された第15回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の本戦2回戦(準々決勝)の永瀬拓矢王座(29)―藤井聡太竜王(19)戦は109手で永瀬王座が勝ち、4強入りを決めた。藤井竜王はベスト8にとどまった。
本局は、後手番の藤井竜王が雁木(がんぎ)模様の駒組みに。
図1は、藤井竜王が24手目△3一角と引いた局面。
検討していたプロ棋士からは「斬新な手だ」と驚きの声が上がった。藤井竜王の工夫の一手だった。この後、8筋での角交換の後、先手は7七、後手は3三に角を打ち直す展開に。永瀬王座は「少し自信が無い展開になってしまった」と振り返った。
図2は、41手目▲4四飛…