陸上界の新星フワちゃん、都大路を快走 1万M歴代2位の大学1年生

辻隆徳
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 拓殖大1年生の18歳は、日本女子陸上界の新星だ。期待を裏切らぬ走りを見せた。

 16日、京都で開催された全国都道府県対抗女子駅伝。群馬の不破聖衣来(せいら)が4区(4キロ)で12分29秒の区間新記録を出した。

 たすきを受けたときは22位。身長154センチの小柄なランナーは上下動が少ない大きなストライドでぐんぐん進む。上り坂でフォームが乱れることもない。わずか4キロの間に13人を抜き、9位にまで押し上げた。

 本来は最長区間の最終9区(10キロ)を任される予定だったが、体調や疲労を考慮されて4区に回った。

 レース前はスピードを求められる短い区間に不安があったそうだが、「少しでも前の順位でたすきを渡したかった。楽しかったです」と涼しい顔だ。

 「今が絶好調というわけではない。仕上がり具合? 70%」とも言うのだから、末恐ろしい。

 不破は群馬・健大高崎高の出身。高校時代は故障に悩まされ、全国高校駅伝にも出場できなかった。

 一躍、注目を集めたのは、昨年10月の全日本大学女子駅伝だ。5区(9・2キロ)で6人を抜き、従来の区間記録を1分以上更新する28分0秒をマークした。

 さらに12月にあった大会で初めて1万メートルを走ると、日本歴代2位となる30分45秒21をたたきだした。

 最近は、街を歩いていると愛称の「フワちゃん」と声をかけられることがあるという。「まだ自分は結果を残せていない。こんなに注目していただいていいのかな」と照れ笑いを浮かべる。

 1万メートルでは今夏の世界選手権(米・オレゴン)の参加標準記録(31分25秒00)を突破しており、いま照準をそこに定めている。(辻隆徳)