生徒が市内商店の広告づくり 春日部市立大沼中

佐藤純
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 埼玉県春日部市立大沼中の2年生178人が、市内の様々な商店や飲食店、農園など約20カ所を訪ねて取材し、それぞれの商品や見どころをPRする広告を作った。近く完成した作品を届け、店先などに掲示してもらう。

 社会科教諭の長田昌利さんを中心に、「総合」の授業の一環として、地元の魅力を知って地域社会とのつながりを感じてもらおうと、昨秋準備を始めた。中学入学以来、行事や校外学習がほとんどできていない2年生たちに「思い出に残るような機会を」という思いも。長田さんらは生徒たちの取材を受け入れてくれる先を探した。

 11月、生徒たちは班ごとに菓子店や飲食店、農園、果樹園、茶園、木工メーカーなどを訪ねて説明を聞き、広告のイメージを膨らませた。1月13日、それぞれ縦15センチほど、横20センチほどの画用紙を使い、書店などにある「POP」と呼ばれるタイプの広告を作った。

 色鉛筆を使ってカラフルにまとめたり、商品の特長をわかりやすく伝える言葉に頭をひねったり……。赤米を使ったドーナツの見事なイラスト入り広告を作った生徒は、「身も心もふんわりする幸せの味!」とキャッチコピーを添えた。

 橋野琴音さんは桐(きり)箱の広告に挑戦した。腕時計などを入れる商品であることが一目でわかるように、厚みを付けた時計のイラストを画用紙に貼り付け、立体的に仕上げた。特長を端的に伝える言葉を工夫したという。桐箱が春日部市の特産だということは知っていたが、小学生のころに市外から引っ越してきたので、様々な用途に合わせた商品があることを知らなかった。「こういう桐箱があることを知ることができてよかった」と話した。

 石原潤さんは幼いころから家族で通う洋菓子店の広告に取り組んだ。個々の商品ではなく、店そのものをPRする作品。店名のロゴに似せた字体で統一感を持たせ、「美味しすぎるケーキがあなたを待っている」と書いた。「大好きなモンブランケーキのことを取材でよく知ることができた」と振り返った。(佐藤純)