アメニティーのプラごみ「8年後ゼロ」へ 宿泊客に持参呼びかけも

奥平真也
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 アメニティー(歯ブラシやカミソリなどの備品)のプラスチックごみを2030年までにゼロに――。滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合(181施設、前川為夫理事長)は11日、プラごみ減など3項目の目標を掲げたSDGs(持続可能な開発目標)行動宣言を公表し、三日月大造知事に報告した。「環境」と「観光」の共生に取り組むという。

 30年までに達成する3目標は、アメニティーのプラごみゼロのほか、「県産食材の使用量を全食材の50%に」と「SDGsにかかわる商品販売で客室売り上げを20%増」。SDGsとMLGs(マザーレイクゴールズ、滋賀県版SDGs)の促進に取り組むとし、「環境と観光の共生地~琵琶湖を守り、琵琶湖と遊ぶ~」のスローガンを決めた。

 ホテルや旅館で提供される歯ブラシ、カミソリ、くし、ブラシなどのプラスチック製備品は、使用後はごみとなってしまう。組合によると、大きな宿泊施設では年間5トン以上のプラごみが出るという。

 しかし、近年はアメニティーを減らす取り組みが進んでおり、また4月施行のプラスチック資源循環促進法でも規制の対象となる。組合内部で協議し、日本よりもずっと環境意識の高いインバウンド訪日外国人客)が増えることも予想されることから、あえて「ゼロ」を目標に掲げることにした。

 今後、麦の茎を活用してプラスチックを3割減らしたアメニティーの導入を進めるとともに、客に普段使っているものを持参してもらう呼びかけもするという。

 知事への報告後に会見した前川為夫理事長は「新しい環境に応じて我々も変わる。滋賀県みんなでやっていく取り組みにしたい」と決意を述べた。(奥平真也)

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    平原依文
    (社会起業家・SDGs教育支援会社代表)
    2022年1月17日22時8分 投稿

    【視点】「消費する観光」の終わりを示唆する素晴らしい取り組みそのものです。一昨年、家族旅行で滞在した西表島でも、行く先々に「マイボトル」の啓発ポスターが貼られていたり、宿泊施設では当たり前だったペットボトル水の代わりに、自分で詰みにいくピッチャーが