トンガ沿岸部で「大きな被害の可能性」 海外の津波専門家が指摘

ジャカルタ=半田尚子
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 南太平洋のトンガ諸島で15日にあった海底火山の大規模噴火は、太平洋沿岸の広い範囲に津波をもたらした。インドネシア気象気候地球物理庁の津波専門家ダリヨノ氏が朝日新聞の取材に応じ、「トンガの沿岸部でも大きな被害が出ている可能性がある」と指摘した。

 ダリヨノ氏は今回の津波被害について、「日本から米国も西海岸まで、これほど広範囲に津波の被害が及んだことに驚いている。火山活動がそれだけ巨大であったという証拠だ」と指摘した。

 ダリヨノ氏はさらに、沿岸部に押し寄せる津波の高さが、波の強さを左右する。50センチ以下であれば波の力が比較的弱いため被害は少ないが、高さが1メートルを超える場合は建物の破損などの被害につながると説明。

 今回、トンガ沿岸での津波の高さは120センチ~130センチだったと推定されるといい、「沿岸部に大きな被害が出ている可能性がある。内陸部の標高が低ければ、津波が内陸部にも達して、被害はさらに深刻になる」と指摘した。

 また、日本の一部地域に到達した津波の高さが1メートルを超えていたことにも触れ、「津波が海底の地形、海流などの海洋学的条件から高さを増したと考えられる」と分析した。(ジャカルタ=半田尚子)