冨永愛が語る美しさ 「魅力は、磨く過程で引き出される」

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 10代から世界を舞台に活躍してきたモデルの冨永愛。ランウェーを歩き、モード誌のページを飾れば、別格の存在感を放つ。人まねではない、自分だけの美しさを磨いてきた39歳のいま、人の魅力の本質は「生き方」にあると語る。

 「メンタルバランスが崩れているモデルは、ランウェイですぐ分かってしまう。地に足がついていないように見えるし、浮ついた歩き方をする」。著書『冨永愛 美の法則』(ダイヤモンド社)にこう書いた。わずか数十秒のウォーキング、たった1枚の写真に内面までもがにじみ出る。流行や、美の基準が移ろうファッションの世界で、自分ならではの美しさ、抜きんでた個性が何なのか、考え続けてきた。

 「正解がないんですよね。アスリートのように、最初にゴールテープを切った人が1位という世界ではない。認められているようで、認められていないような感じというか。だから、自分なりの答えを探さなくてはならなかったんです」

 10代後半でニューヨーク・コレクションにデビューした。ロンドン、ミラノ、パリを加えた世界の四大コレクションに出られるのは、あまたのモデルの中でもほんのひと握り。

 その生活は過酷だ。ひとたびシーズンが始まれば、国から国へ、フィッティングやキャスティングで会場から会場へと走り回り、世界中からやってくるモデルと一流ブランドのショー出演をかけて競いあう。

 今ほど「多様性」がうたわれる時代ではなかった。露骨な差別を肌で感じるなか、アジア人のトップモデルという道を切り開いた。「現場では誰も助けてくれない。すべて自分で何とかしなくちゃいけない。とにかく一人で戦っていくしかなかったんです」

 当時はモデルへのケアが十分…

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