頑張り屋だった「きったん」へ 中学1年の約束、27年後の今も

有料会員記事阪神・淡路大震災

島脇健史
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 阪神・淡路大震災から27年となった17日朝、神戸市灘区の市立鷹匠(たかしょう)中学校では、生徒会のメンバーが校庭のコブシの木に花を供えた。「きったんの木」という。震災で亡くなった生徒の生きた証しだ。これを植えた同級生の心には、いまもきったんが生きている。

 亡くなった橘高(きったか)宏和さん(当時13)をしのび、同級生の重陵加(しげりょうか)さん(40)が、震災から10年に合わせて、友人らに呼びかけて植樹した。その木は枯れたが、みんなが集える場を絶やすまいと、2016年に2代目を植えた。

 きったんはバスケ部でスポーツマン。クールで積極的に自分からしゃべる方ではないが、部活も勉強もがんばる男の子だった。重さんら仲良しの男女4人はいつも一緒で、休日も近くの図書館で勉強したり、遊んだりした。

 震災後、重さんが学校に行けたのは数日経ってからだった。六甲山のふもとにある自宅から、学校のある市街地へ行く道が通れなくなっていたからだ。学校で友人から聞いた。「きったん、亡くなったんよ」。就寝中に自宅が全壊したという。

 火葬場で再会したきったんは…

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1.17 再現/阪神・淡路大震災

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