中朝貿易、税関が「再開」宣言 北への列車、2年ぶり貨物の中身は

丹東=平井良和
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 新型コロナ禍で往来が途絶えていた中朝国境で17日早朝、中国からの援助物資を積んだ列車が2年ぶりに北朝鮮に入った。中国側は貿易について、税関の「正式再開」を宣言したことも判明。北朝鮮は人の往来の再開には依然として慎重だが、深刻な物資不足を解消したい狙いがあるとみられる。

 中朝貿易や北朝鮮の事情に詳しい複数の関係者によると17日午前8時ごろ、中朝国境の中国遼寧省丹東市の丹東駅から、10両を超える編成の貨物列車が出発。国境を流れる鴨緑江にかかる中朝友誼橋を渡って、北朝鮮新義州市に入った。

 列車は前日に北朝鮮から中国側に入っていたが、運転手は中国では下車せず、両国の人が接触せずに物だけを運搬したという。この方法で、18日以降も定期的に物資を搬入するという。

 物資は農期に使う肥料などの農業用品のほか、大豆油や一部の食品などで、北朝鮮で不足が深刻なものが中心だという。北朝鮮側はコロナ対策として運び込まれた貨物を新義州市で徹底的な消毒を施した後、平壌郊外の駅に搬送し、そこで一定期間「隔離」するという。(丹東=平井良和)