「プロ野球編」はあの強打者の一言から 水島新司名作、時代を超えて

有料会員記事

編集委員・安藤嘉浩
[PR]

 昭和生まれの男の子は野球をしながら育ったとよく言われるが、ある時期からは「ドカベン」を読みながら育ったと言ってもいいのではないか。

 水島新司さんが描く野球漫画は、それほど少年たちを魅了した。ぼくは「ドカベン」だけでは飽き足らず、友だちと一緒に水島作品を読みあさった。「男どアホウ甲子園」「球道くん」「一球さん」……。

 各作品の登場人物が一堂に会する「大甲子園」が、1983年に始まったときの興奮も忘れられない。例えるなら、そう、アメリカンコミックヒーローが勢ぞろいする映画「アベンジャーズ」だった。ドカベンこと山田太郎の明訓高校が、エース・中西球道を擁する青田高校と引き分け再試合を演じた準決勝は、永遠に終わらないで欲しいと願うほどの激闘だった。

 同じ時代に育ち、プロ野球に…

この記事は有料会員記事です。残り767文字有料会員になると続きをお読みいただけます。