大坂なおみ、歯車狂うも2連覇へ発進 厳しい組み合わせ 全豪OP

堤之剛
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 テニスの全豪オープンは17日、メルボルン・パークで開幕した。男女シングルス1回戦があり、女子は2年連続3度目の優勝を狙う世界ランキング14位の大坂なおみ(フリー)が6―3、6―3で同50位のマリアカミラ・オソリオセラノ(コロンビア)を破って7年連続で2回戦に進んだ。2回戦は同54位のマディソン・ブレングル(米)と対戦する。同125位の日比野菜緒(ブラス)は同111位のマルティナ・トレビザン(イタリア)に2―6、3―6でストレート負け。

 男子は同119位の西岡良仁(ミキハウス)が同124位のラドゥ・アルボット(モルドバ)に3―6、4―6、6―4、2―6で敗れた。第6シードのラファエル・ナダルスペイン)らは2回戦に進出。

 全豪デビュー戦のオソリオセラノに対して、2連覇を目指す全豪女王は完璧な内容ではなかった。第1セットは5ゲームを連取する立ち上がり。しかし、5―1で迎えた第7ゲーム。大坂はボレーショットを狙うも空振り。ここから歯車が狂い、ミスを連発した。アンフォーストエラー(自らに原因があるミス)は格下の20歳の倍近い28を数えたが、力で押し切った。

 それでも大坂は「とても気持ちが良い」。ほっとするのも無理はない。精神面に不安をのぞかせ、昨年9月の全米敗退後から休養。1月の全豪前哨戦から実戦に復帰したばかりだ。4大大会4度優勝の24歳は「私はテニスの舞台に戻ってきたいと思って戻ってきた」と前向きに話す。調子が上がれば、優勝を争う力はある。

 ただ、今大会は大坂にとって厳しい組み合わせだ。それぞれ順当に勝ち上がれば、3回戦で昨夏の東京五輪金メダリストで世界ランキング22位のベリンダ・ベンチッチ(スイス)、4回戦で同1位のアシュリー・バーティオーストラリア)と顔をあわせる。大坂は「私は組み合わせを見ないタイプ。目の前の対戦相手だけ見ている」。一戦一戦に集中していることを強調する。

 これまで人種差別問題などでメッセージを発信してきた大坂は、世界中のメディアから注目されることは変わらない。1回戦後の記者会見。男子テニスの世界ランキング1位でビザを取り消されて全豪欠場となったノバク・ジョコビッチセルビア)についての質問も飛んだ。「私には影響はない。私は自分自身のことに集中するだけ」と冷静に対応した。(堤之剛)