デンソー、エンジン関連部品の事業売却 生き残りへトヨタ系で集約

三浦惇平
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 自動車部品国内最大手のデンソー愛知県刈谷市)は17日、エンジン関連部品の燃料ポンプモジュールをつくる事業を、同じトヨタグループの愛三工業(愛知県大府市)に8月に売却すると発表した。売却額は約190億円。脱炭素の流れを受けてエンジン車から電気自動車への移行が世界的に進むなか、同じ部品をつくる愛三工業に事業を集約して競争力を高めて、生き残りをめざす。

 デンソーの燃料ポンプモジュールの年間売上高は約700億円。米国で工場を運営する子会社も愛三工業に従業員とともに移す。国内の従業員は転籍せず、デンソー内で将来は別の事業を担うことも検討する。

 両社は2019年5月に事業の集約に向けた検討を始めると発表し、同年秋をめどに正式契約を結ぶことをめざしていた。だが、デンソーのこの製品の不具合で大量リコールが発生したのに加え、新型コロナウイルスの感染拡大も重なり、協議が長引いていた。

 デンソーは愛三工業への出資比率を約9%から引き上げることも検討していたが、「連携強化の効果が見いだせない」(デンソー広報)として見送った。(三浦惇平)