「安全運転」に徹する岸田首相 通常国会、参院選見据え「火種」消す

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西村圭史、磯部佳孝
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 夏の参院選を見据えた通常国会が始まった。参院選を安定政権への足がかりとしたい岸田文雄首相は、野党からの批判材料を排し、「安全運転」に徹する。

 「岸田政権の最優先課題は新型コロナ対応です」

 17日開会の国会で施政方針演説に臨んだ首相は、冒頭からそう強調した。感染力が強い変異株「オミクロン株」により全国的に感染が拡大しており、今国会の最大の焦点になるためだ。

 沖縄や山口などでは在日米軍基地から感染が広がったとの見方もあり、政府対応が国会で批判されかねない。首相は演説で、医療提供体制の確保や保健所の体制強化などに加え、在日米軍の「保健・衛生上の課題」を日米合同委員会で議論するとの方針を改めてアピールした。

 安定政権をめざす首相にとって、通常国会後に控える参院選が最大の関門となる。しかし、過去の参院選では、通常国会中に内閣支持率が下落し、与党の敗北につながったケースも多い。

 2007年参院選では、ずさんな年金記録問題などで第1次安倍政権下の自民党は歴史的大敗。10年には「政治とカネ」の問題などで当時の鳩山由紀夫首相が国会閉会直前に退陣したものの民主党は敗北を喫した。

 今国会が正念場となる岸田政権は、国会で争点となりそうな「火種」を極力消すことに腐心した。

 国土交通省による統計書き換…

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    前田直人
    (朝日新聞コンテンツ戦略ディレクター)
    2022年1月17日22時16分 投稿

    【解説】今のところ、岸田政権は安定した内閣支持率を保っています。ただ、参院選までの道のりは準備期間ということでみれば短いようで、ハードルを越えるまでということで考えれば、まだまだずっと先は長いと言えます。 まずは、国会開会中というのは、やぶか