青森県東通村の女子高校生 英会話塾開校へ挑戦

安田琢典
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 人口減少に歯止めがかからない青森県東通村の将来を見据え、地元の女子高校生が、子どもたちが集える英会話塾の開校に向けた準備を進めている。建物の改修や机やパソコンなどの備品購入にかかる費用は、2月末までクラウドファンディングで募る。4月の開校をめざしており、3月中に体験講座を開く予定。

 取り組んでいるのは同村で生まれ育ち、県立田名部高校に通う相内ゆうさん(17)。中学2年のとき、村教育委員会が催したニュージーランドでのホームステイに参加し、英会話に興味を持った。高校では英会話を楽しむ「イングリッシュクラブ」に所属し、英検2級を取得。民間試験GTECでは、海外の大学で授業についていけるレベルの点数をたたき出す。

 相内さんは、学ぶところも遊ぶところもなく、若い人が村を離れることに危機感を抱いている。近隣のむつ市や六ケ所村と比べ、学習塾や運動公園、文化施設が少ないとも感じていた。そこで思い立ったのが英会話塾。中学までむつ市の英会話塾に通っていた経験を生かそうと考えた。「考えを英会話で表現する。その楽しさを伝える場を設け、地域の子どもたちのよりどころとし、自分が講師として携わろう」

 相内さんが通う村で唯一の学習塾「てらこ屋」を経営する坂本貴幸さん(47)に相談したところ、もともと学童施設だった塾の一部を改修して利用することになった。坂本さんは「起業を通じて経済の仕組みを学び、社会に通用する人材に育ってくれるはず。若者の定住にもつながるだろう」と後押しする。

 相内さんは「小中学生はもちろん、未就学児や地域の高齢者も寄り合える場所にしたい。将来は外国人相手に村の観光案内ができる人材が育ってほしい」と意気込んでいる。

 クラウドファンディングは大手サイトを利用し、1千円から受け付ける方向で調整している。夏秋イチゴやブルーベリーの加工品、東通牛のハンバーグなど村の特産品を返礼品に充て、目標額は50万円。問い合わせは坂本さん(080・6007・2871)へ。(安田琢典)