中国・世界遺産はシャッター街 出生数過去最少、「米国超え」遅れも

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アモイ=西山明宏
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 17日に中国で発表された2021年の経済指標では消費や投資が失速し、中国経済の減速感が鮮明になった。厳格な「ゼロコロナ」政策で経済行動が制限され、人口減少社会の到来も見えてきた。共産党内部からは習近平(シーチンピン)指導部への批判や不満が出始めている。

 中国南部・福建省アモイ市の沖合に浮かぶ小島「鼓浪嶼」。租界の頃に建てられた旧日本領事館など洋館が並ぶ美しい街並みは、17年に世界文化遺産になったほどだ。中国を代表する観光地だが、いまシャッター街になっている。

 「5年ほど店をやっているけど、こんなのは初めて。あまりにも悲惨だ」。島の目抜き通りで茶葉を売る40代の女性店主は苦々しい表情を浮かべ、ため息をついた。新型コロナウイルス感染拡大前は最大で1日10万人以上が訪れたが、いまは多くても4千人ほど。中心街の約8割の店が閉まっている。女性も売り上げが約6割減ったが店舗を所有していたことで何とか生き延びた。周囲の店舗は毎月1万元(約18万円)前後の賃料や従業員の給料などを払うのが難しくなり、多くが店を閉めたという。

 苦境の背景は感染者の連鎖を…

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